Summary
Highlights
サックス演奏における呼吸法は、腹式呼吸だけでなく全身を使うことが重要です。肺は大きく、横隔膜だけでなく、肋骨や周囲の筋肉も広がって空気を取り込みます。リラックスした姿勢で、胸やお腹、背中を含む全身で息を吸い込む意識が大切です。
リラックスとは、不必要な力が抜けて全身が柔軟に動かせる状態を指します。胸を張りすぎたり、背中を丸めすぎたりせず、自然な姿勢を保つことが、肺が最大限に広がるために重要です。吸った時に全身が膨らむ状態を意識し、特に下腹部に力を入れすぎないようにします。
息を吸う際は、下腹部をへこませるのではなく、全身が膨らむように意識します。鼻からゆっくり息を吸い込み、全身が膨らむ感覚を確かめながら、限界まで吸い込みます。サックス演奏では、口と鼻を使い、瞬時にたくさんの息を吸い込む「ブレス」が求められるため、この感覚を素早く再現できるように練習します。
息を吐く際には、吸う筋肉と吐く筋肉が拮抗した状態で、力を入れてコントロールします。まず限界まで息を吐き切り、その際に使われる筋肉群を意識します。この感覚を使って、最初から最後まで一定量の息を吐き続ける練習を行います。
具体的な練習として、まず4拍で息を吸い、4拍で吐き切る練習を行います。最初は口を開けて行い、次に口をすぼめて抵抗を作りながら行います。これにより、吐く息のコントロール力を養います。同様に、8拍で吐き切る練習も行い、より長く安定した息の供給を目指します。
これらの呼吸法を意識しながら、サックスでロングトーン練習を行います。4拍で息を吸って8拍音を出すロングトーンを、ゆっくりとしたテンポ(例:60BPM)で3回ほど繰り返します。息が続かない場合は、テンポを上げて挑戦し、全身を使って息を吸い、コントロールして吐き続ける感覚を掴みます。